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もぅ、グデグデ・・・。
最後なのに、半ばヤケになってる自分がいる。
失敗=死。
余計な思いなんかいれてはいけないのに。
思いを無にしようとすればしようとするほど、余計なことが頭の中に涌いてくる。
今回だけは生きて帰りたい。
あの子のためにも生きて帰らねば。
・・・今頃どうしてるかな。ぐずらないで寝てるといいけど。
アイツ最近夜中にグズって起きるからな~。
遊んでやんないと寝ねぇし。マスターの仕事の邪魔してないといいんだけど。
赤ん坊のことを考え始めると、それまで重くのしかかっていたモノがフと軽くなるから不思議だ。
お、何だかお腹も空いてきたぞ。
お店に行ったら何かうまいもんを作ってもらおう。
「すいません、ありがとうございました~」
お店に入ると、ちょうど帰ろうとしたシャーロットがいた。
「あ」
「おぉ、シャーロット。来てたんだ。久しぶりだね」
「本当、いつ以来だっけ? まだ仕事は忙しいの?」
「あ~。何だかね。」
自分が何をしてるかなんて言えるわけがない。
「おかえりなさ~い」
赤ん坊をあやしながらマスターが迎えてくれた。
「ありがとうございました。すいません・・・起きちゃってて。仕事の邪魔になりませんでしたか」
「いや、全然。また預からせてよ~」
「そういっていただけて有難いっす。またお願いします」
「あぁ、その子リュウイチの子だったんだ」
あまりに突然のことだったから、シャーロットに話してなかったや。
「あ、いや、オレの子じゃなくて、知り合いの子でさ。しばらくの間預かることになってんだよ」
「ふーん。 私に言ってくれれば良かったのに。日本の子育てってのがどんなのか分からないけど、預かるくらいなら私にだって出来るけど?」
「だってお前仕事入ったりするだろ?話が来て動けないとなったら悪いなと思ってさ」
「あ、仕事って言えばさ、今度英会話の仕事でホテルのスイート行くの。スイートだよ?すごくない?そんなトコ入ったことないから楽しみぃ。」
「へぇ、そりゃすごいね。どこのホテル?」
「んっと、ホテル東京。 高っいのに、そんなとこ1人で借りるってんだからスゴイよね。オジサンってのがイヤなんだけどね~。ま、そんな贅沢いってらんないけどさ。」
ホテル東京!?
スイート!?
思わず飲んでいたウーロンハイを噴出してしまうところだった。
そこは今回の仕事の仕上げをする場所じゃないか!
「・・・それは・・いつ?」
「んー、まだ詳しい日程は決まってない。生徒のオジサンの仕事の進み具合とかなんだとかあるんじゃない?近くなったらまた連絡するって」
「へー」
・・・まさか、会うなんてことはないよな。
「明日早いから帰るね!仕事頑張ってね~」
オレの心の中を知る由もなく、明るくのん気に帰っていった。
英会話の授業なんだから、そんな遅い時間でもないだろう。
そうだよな。考えすぎ。
さぁ、赤ん坊も寝たみたいだし釜めし食うか。














