今日もタフな一日だった。
マスコミにまとわりつかれ、議会では激しい質問攻め・・・
しかし乗り越えてみせる。
なんとかこの嵐を過ごし、次の選挙で禊をすませれば、国民は忘れるさ。
宿舎の入り口でガードに笑みを向け、建物内に入り、ようやく張り詰めていた気が緩むのを感じる。
エレベーターを降り、自分の部屋に向かう。
「カチャッ」
鍵をあけ暗い部屋に入る。
ここのところの騒動から逃れるため、部屋にはスタッフを入れないようにしていた。
「ふうっ」とひとつため息をつき、冷蔵庫からビールを一本取り出しリビングのソファに腰をおろす。
目を閉じ、ビールを流し込む。
・・なぜ、おれがこんな目にあうんだ。
皆がやってることをしていただけなのに・・・
まるで、それまで守られていた砦から突然放り出された気分だった。
とにかく今日は乗り切った。明日のために休んでおかねば・・・
一本目のビールを飲み終えた後だった。
ちくっ
首筋に痛みを感じ、振り返る。
そこには知らない顔があった。
・・誰だ!
声が口から出る前に意識はブラックアウトしていった・・・