-chapter 1-
「いらっしゃいませ」
ダークブラウンの色合いにほのかな照明。
落ち着いた感じの店だった。
ちょっと裏通りに入った、入り口の左側にしゃれたローマ字の店名の書かれた大きな木の看板。
ゆったりとくつろげる店。そういった噂をきき、今回の待ち合わせはこの店と決めていた。
カウンターで一人エビス生を飲みながら、彼女の到着予定まで20分。ゆっくりと考えをめぐらす。
3年ぶりに聞く声だった。
「もしもし、リュウイチ。ひさしぶりね。
今度の土曜日、日本に行くわ。
8時には大宮に着くと思う。
会いましょう。」
ろくな会話もない電話だった。彼女らしい。
3年前がよみがえる。
彼女の作ったなぞのカクテルで大いに騒いだ伊豆のパーティ。
ばかで間抜けな大統領も行ったレストラン。
日光へのドライブ。
・・・
突然だった。
「ロンドンに帰ることにしたの。今まで楽しかったわ。
さようなら。」
その後特に頻繁に連絡を取り合っていたわけでもない。
それがまた突然の電話。
何をしにくるのだろう。
でもとりあえず会ってみるさ。扉は開けるのがスタイルだろ。
エビスは半分になった。予定時刻まで後5分。
もうすぐ会える・・・
今朝起きて携帯を見てゾッとした。ディスプレイに映しだされる16424これはいったいなんなのだ?ダジャレよろしく日本語にしてみる。「弘に死」となるではないか!あ〜恐ろしい。そういえば喉が異常に痛む。喉頭がんの疑いあり。自己診断の結果ほぼ間違いない。まだ40代前半という若さ故3ヶ月と保つまい。携帯の呪文にも符合する。これはリアル着信アリか?いや違う。発信直前の画面だ!何者かが魔力か怨念によって操作したに違いない・・・。とにかく急ぎ病院へ。結果な扁桃腺の炎症、それもかなり軽いらしい。家に帰り、事の顛末をカミさんに話したが、彼女の携帯をオモチャ代わりにいじくる孫をしかるのに忙しく聞いてくれない。sakuragiの皆さんはこの不思議な体験どう思います?余談はさておきブログ拝見しました。特に新連載の小説いいじゃないですか。ちょっと藤原伊織を思わせるハードボイルド的な導入で来ましたか。なかなかどうして読ませますね。僕としては、いつリュウイチが一部上場崩れの変態オッパイ中年であることが発覚するか楽しみに待っています。それとマスターにお願いがあるんですが、簡単なコースと言うかミニ会席の様なメニューを作っていただくワケにはいきませんか?友達もいなくていつも一人でしかいかない中年男のお願いです。ご一考ください。それじゃまた。
銀ちゃんコメントありがとう!
その恐ろしい体験はきっとカズオのたたりでしょう。
リュウイチが変態に変わるのか、はたして宇宙人になるのか、書いてる当人たちにもまったくわかりません。
でもいずれエロに向かう気が・・・
ミニ会席、検討するとマスターが言っておりました。
またよろしくです!